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「お正月大学」イベントレポート②

・・・「お正月大学」イベントレポートの続きです。

■2時限目 生活科~これでバッチリ!お正月のいろは~

鏡餅お正月の神様の依代だなんて、知らなくて驚いた人も多いと思います。
お正月行事は何気ない生活、風習に息づいているんですね。1時限目に続く講義では、
生活の中にお正月行事がどのように取り入れられているかを学びました。
講師は和文化研究家の三浦康子先生。

ここから先は、12月と来年1月のカレンダーをお手元に用意して読むといいですよ。

「お正月の準備のひとつに煤払いがあります。年神様をお迎えするために家を大掃除するんです。
最近は特に日を定めないご家庭も多いのですが、古くから12月13日に行われてきましたす」

この日からお正月の準備を始めるので“お正月事始(ことはじめ)”とも言われるそうです。
お歳暮を贈り始めるのも13日以降が本来の風習です。

「煤払いをしたら、門松やしめ縄、鏡餅を飾ります。大掃除がずれこんでしまうご家庭も多いと思いますが、
29日は“二十苦”“苦松”や“苦餅”に通じるので避けましょう
31日はお葬式と同じ“一夜飾り”になって縁起が悪いです。28日までか、30日に飾ってください」

ということは23日から25日のクリスマスシーズンには煤払いしておきたいですね……。
みなさん、がんばりましょう!

31日、大晦日の習慣といえば、年越しそばです。

「大晦日におそばをいただく習慣は江戸時代から始まりました。
そばのように長くのびる(生きる)“寿命そば”や、食べているときに麺が切れることから
一年の労苦を忘れる“縁切りそば”などの言い伝えがあります。除夜の鐘が鳴り始める前にいただくのが通例です」

講義はいよいよ年が明けた1月1日。1時限目ではお雑煮について学びましたが、
おせち料理お屠蘇(おとそ)といった食事もお正月ならではです。

おせち料理は年神様にお供えする“節供(せちく)料理”
現在はお正月の3が日にいただくのが通例です。めでたさを重ねる意味でお重に詰めるのですが、
お料理の詰め方にも作法があるんですよ」

会場では、スライドも交えて「紅白のかまぼこは“右紅左白(うこうさはく)”」、
「品数は奇数に」「縦横の並びを平行に」などのしきたりを解説。

さらに、おせち料理をいただく際には「祝い箸」も欠かせません。
両端が細くなっているのは、片方を人、片方を年神様が使う“神人共食”を意味しています

お屠蘇は邪気払いとして伝わる薬酒です。

「まず最年長者が最年少者に注ぎ、ひとつ年長の人へ順に注いでいくことで
年少者が持っている生気を年長者に戻すという意味の習慣もあります」

1月1日はおせち料理をいただくだけの日ではありません。

お正月は家に年神様をお迎えするお祭りですが、地元の氏神様へのご挨拶――初詣もお忘れなく。

参道の真ん中は神様の通り道なので端を歩くことや、手水で身を清めてから境内に上がること、
お賽銭を投じて、鈴を3回鳴らし(鈴祓え)、二拝・二拍手・一拝
参拝のしきたりはお正月ならずとも意識して守りたいものです。

3が日を過ぎて1月7日になったら、門松やしめ縄を外します。松が取れる、といいますよね。
この日には若菜の七草粥をいただきます。

鏡餅は、武家の風習にならって1月11日に下げるご家庭が多いそうです。

『鏡開き』年神様の御魂をみんなで分けて、いただく行事。現在のお年玉の源流にある習慣でもありますね」

お年玉に現金を贈る習慣は、高度経済成長以降のこと。その前はお餅や記念品を贈っていたんだとか。

親戚にお子様が多い方もこれで一安心……といっても、ケチに思われるのも癪ですよね。
でも子どもたちにお年玉を贈る際には、年神様や鏡餅の本来の意味を聞かせると良いでしょう。
それが日本の伝統文化の継承になるのですから。

12月13日の煤払いに始まったお正月の行事は、1月15日、立春後の満月を迎える日に締めくくられます。
1月15日は小正月。神社やお寺の境内に門松やしめ縄などを持ち寄って燃やす
「左義長」または「どんと焼き」が行われます。

左義長の煙に乗って年神様がお帰りになるわけですね。

これがお正月の“事じまい”です。

 

■3時限目 特別授業~お正月は着物に挑戦!~

お正月の由来から生活習慣まで真剣に学んできたキュレーター候補生の皆さん。
知っているつもりで、正確な知識や細かい背景までは知らなかった方も多かったようです。

ちょっと気疲れも感じる中での3時限目は一転華やかに、着物についての講義でした。
講師は日本和装ホールディングスの着付講師、梅田みゆき先生。

「着物には礼装、略礼装、しゃれものという種類があります。
着るものにはお会いする方への敬意が表れるので、間違えると失礼にあたります」

初詣の際にはできれば礼装、略礼装を着たいものです。

「現在、自分で着物を着たい人が増えています。着物はどれも形が同じなので、
着方もいっしょ。ひとつ覚えれば、どんな着物でも着られるようになります」

お正月をきっかけに、自分で着付けできるような着物の習慣を取り入れると、
一年の節目節目をより厳かに迎えられるようになりますね。

ここで、「お正月大学」の午前の部が終了。

「お正月キュレーター」候補生の皆様、とりあえず一息!

 

・・・イベントレポート③へ続く

 

 

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