お正月ニッポンプロジェクト公式ブログ

「お正月大学」イベントレポート①

例年以上に家族や故郷への思いや「絆」が強まった2011年も、あとわずか。
新年まで1か月を残した12月1日(金)、品川プリンスホテルにて「お正月大学」が開校されました。

■お正月の大学?

「お正月ニッポンプロジェクト」では、日本の伝統的なお正月行事をご紹介していますが、
世間全体を見回せば、お正月の行事が形骸化している傾向はまだまだあります。
そこで、日本の伝統的なお正月について知識を広める
「お正月キュレーター」を育成するために、
一日だけの特別授業――「お正月大学」が開校されたというわけです。

「お正月キュレーター」候補として集まったのは、
20代から50代の男女の皆さんと、今年、二代目林家三平さんとご結婚されたばかりの国分佐智子さん
お正月行事の由来、初詣の作法、おせち料理の常識など、
多岐にわたる「お正月大学」講義に、みなさんは緊張しながらも楽しく臨んだようです。

また、今回は「お正月ニッポンプロジェクト」の公式ツイッター(@oshogatsuNP)のフォロワー数、
公式フェイスブックぺージの「いいね!」数につき、100円が東日本大震災の復興支援として募金されることも発表されました。
具体的なアクションで日本、故郷に貢献する役割の一端を、「お正月キュレーター」は担う事になります。

■入学式

――キーンコーンカーンコーン

久しぶりに聞いた学校らしいチャイム音に、会場には笑いが。
学校の始まりといえば入学式です。「お正月キュレーター候補生」を迎えたのは、
「お正月ニッポンプロジェクト」事務局長である山本真砂美さん(紀文食品)。

「2009年に『お正月ニッポンプロジェクト』を設立しました。
しかし今なお、自宅用におせち料理を用意していない家庭は多いです。
伝統的なお正月行事やおせち料理の文化を伝えていくのは私たち食品メーカーやメディアの役割。
ここに集まった『お正月キュレーター候補生』の方々には『お正月大学』で学んだことを
ブログやツイッター、フェイスブックなどを通じて伝えていただくことで、
お正月行事をいっしょに盛り立てていきましょう!」

■1時限目 社会科~日本の生活文化の代表である「お正月」について

「お正月はなぜ“おめでたい”か、わかりますか?」

こんな問いかけから始まった「お正月大学」最初の講義。
講師を務めたのは旅の文化研究所所長で民俗学者の神崎宣武先生です。
実はキリスト教圏やイスラム教圏ではクリスマスが節目として祝われています。
アジア各国では、日本で旧正月と呼ばれる日(1月下旬から2月初旬に始まる数日間)がお正月です。
なぜ日本だけで、1月1日が“おめでたい”のでしょう?

「“おめでたい”のはお祭りだから。お祭りは神様をまつる、人々が集まる(まつわる)行事のことです」

神様をまつるのがお正月のお祭り。なるほど、お正月には神社などへ初詣に行きますよね。

「いえ、初詣でお祭りをするのは、その土地の氏神さま。お正月の神様は“年神様”です。
“トシ”は“年”の時間を示すとともに、豊穣の“稔”も意味しています。
古来から日本ではお正月になると山から年神様をお迎えして、一年の家族や世の中の無事、五穀豊穣を願んですね。
新しい年の神様である年神様は、生命、再生の象徴なんです」

なるほど!お正月は、ただカレンダー上で一年が始まる日ではない、特別なお祭りの日なんですね。

「山里に下りていらっしゃった年神様を家にお迎えする目印が門松やしめ縄です。
地方で違いはありますが、年神様が宿る依代には松が多いですね。
では、家にお迎えした年神様はどこにいらっしゃるのでしょう……?」

会場のキュレーター候補生からは「神棚」「床の間」という声が上がりましたが、正解はなんと「鏡餅」
神棚は他の神様をまつる神社からお分けしていただいたものなので、年神様の依代ではないそうです。
でも床の間や神棚に鏡餅をお飾りすることはあるので、キュレーター候補生のみなさんのカンも鋭い!

鏡餅を“お鏡”と言いますよね。鏡をご神体とする神社が多いように、古来、神様は鏡に依りつくとされています。
鏡餅はお雑煮に入れるお餅とは別もの。お雑煮に角餅を入れる地方もありますが、鏡餅は必ず丸餅。
昔の鏡が円形だからですね」

門松やしめ縄、鏡餅を飾る。なんとなく繰り返していたお正月の行事ですが、こうして由来や意味を知ると気持ちが変わりますね。

 

・・・イベントレポート②へ続く

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